宅建に合格すると転職に有利と言われるけど、実際のところどうなのか。

私自身も「資格を取れば転職が楽になるのでは」と考えて宅建に挑戦しましたが、実際はそこまで単純ではなく・・

確かに宅建は評価されやすい資格ですし、応募できる求人の幅が広がるのも事実だと思います。ただし、どんな会社でも歓迎されるわけではなく、年齢や職歴、転職のタイミングによって評価は大きく違うなと。

この記事では、宅建合格が転職にどう影響するのか、取得前と取得後のどちらで動くべきか、私の経験も踏まえて整理していきます。

宅建合格は転職に有利なのか?

宅建合格は転職に有利なのは間違いないけど・・

結論:有利になるが「条件つき」

結論から言うと、宅建合格は転職に有利になる資格だと思います。ただし、「宅建を取れば誰でも簡単に転職できる」というほど甘くはなかった^^;

私の感覚では、宅建はプラス評価にはなるが、それ単体で内定が決まる資格ではないという位置づけです。「資格ある?じゃぁ採用!」とはならないのです。

宅建を持っているだけでOKなのは、必要宅建士数を確保できてない店舗ぐらいのものです。

宅建のみで即戦力即採用と見なされるケースは少なく、あくまで「土俵に上がれる資格」という感じです。

企業側が宅建をどう評価しているか

企業側は宅建を、「不動産業界の基礎知識を一通り学んだ証拠」として一定の評価はします。実務経験がなくても、法律や取引の流れを知っている、会話が出来るのはプラス材料。

一方で、現場ではコミュニケーション力や実務処理能力も重視されるため、宅建だけでの採用は難しく、ミドル以降の年齢だと簡単に書類で落とされるケースも多いです。

40代の私の場合も書類落ちが基本で(笑)、資格より「これまで何をやってきたか、宅建とどうリンクするか」を深掘りされる場面のほうが多かったですね。

若手の宅建士は書類だけは通りやすく、面接次第、といった感じです。

資格だけで転職できるケース・できないケース

宅建だけで転職が決まるケースとしては、人手不足の会社や、宅建士を形式的にでも確保したい会社が挙げられます→稀にあるので人材不足であえいでいる会社を見つけられれば採用の角度はめちゃくちゃ上がります

それと大手人気企業や条件の良い求人では、宅建を持っていることは前提条件になりやすく、資格があるだけでは差別化になりませんね。

私の場合は資格よりも職歴や志望動機を重視されたと感じました。宅建は「武器」にはなりますが、「必勝カード」ではないですね。

宅建を取得すると転職で何が変わる?

宅建がおよぼす転職への好影響についての整理。

応募できる求人の幅が広がる

一応登録実務講習を受ければ2年程度の実務をした者として扱われるので、ある程度の評価により書類は通りやすくなるのかなと思います。まぁ現実は未経験者として見る会社が多いんだけど。

とはいえ、宅建を取得すると、応募できる求人の幅が広がるのは間違いないです。求人票を見ていると、「宅建士資格保有者歓迎」「宅建士必須」といった条件が意外と多く、資格がないと最初から応募対象外になるケースもあります。私の場合も、宅建を取得してから初めて「応募してもいいライン」に立てた求人がいくつもありました。転職市場では、宅建はスキルというより参加資格に近い役割ですね。

年齢・職歴による評価の違い

宅建の評価は、年齢やこれまでの職歴によっても変わると考えます。若い人であればポテンシャル重視で見てもらいやすい一方、年齢が上がるほど「これまで何をしてきたか」と宅建をどう結びつけるかが重要になります。私の場合も、宅建単体より、過去の職務経験とどうつながるかを説明できたかどうかが評価を左右したと感じました。宅建は万能ではありませんが、使い方次第で評価を底上げできる資格だと思います。

宅建取得後に転職すべき?取得前に転職すべき?

永遠のテーマ。どのタイミングで転職すべきか、の話です。

宅建取得「前」に転職するメリット・デメリット

宅建を取得する前に転職するメリットは、実務を早く経験できる点だと思います。現場に入ることで、不動産業界の空気感や仕事内容が分かり、「この仕事を続けたいかどうか」を早い段階で判断できます。

また実務を通すことで宅建試験の勉強がはかどるのは間違いありません。

一方でデメリットもはっきりしていて、宅建を持っていないと応募できる求人が限られたり、条件面で不利になりやすいです。私が見てきた中でも、「いずれ宅建を取る前提」で採用され、プレッシャーを感じながら働いている人は少なくありませんでした。

宅建取得「後」に転職するメリット・デメリット

宅建を取得してから転職する最大のメリットは、選択肢が増えることだと思います。

宅建士として採用される可能性が出てくるため、求人の幅も条件面も広がりやすいです。また、資格を持っていることで+1~2万円の手当もつきます。

ただしデメリットとして、資格取得までに時間がかかる点があります。私の場合も、勉強期間中は「この時間を転職活動に使ったほうがいいのでは」と迷うことがありました。

どちらを選ぶべきかの判断基準(タイプ別)

どちらが正解かは、人によると考えています。早く実務経験を積みたい人や、業界の雰囲気を確かめたい人、若い人は、取得前に転職する選択もアリだと思います。

一方で、転職の失敗リスクを下げたい人や、条件面を重視したい人、未経験ミドル層は、宅建取得後に動いたほうが安心です。私自身は、宅建を取得してから転職活動をしたことで、冷静に会社を選べたと感じています。自分が何を優先したいのかを整理した上で判断するのが大切だと思います。

宅建取得から転職までの現実的な流れ

実は宅建合格から宅建士になるまでは数か月かかるので、以下把握しておいてください。

宅建試験に合格→登録実務講習→登録→宅建士証発行(早くて3、4月)

10月の宅建に合格しても、その瞬間から「宅建士」として働けるわけではありません。

実際には、合格後に登録実務講習を受け、都道府県への登録手続きを行い、宅建士証が交付されて初めて宅建士として名乗れるようになります。

スケジュール感としては、1月の登録実務講習を受け、早く進んでも宅建士証が手元に届くのは3〜4月頃になります。私もこの流れを把握しておらず、名実ともに宅建士になったのは4月でした。

合格後すぐに転職活動してよいのか

私もそうでしたけど自己採点をして、合格を確信した後すぐに転職活動を始めても問題ないです。

むしろ、求人市場では「合格見込み」「合格者」という状態でも評価してもらえるケースがあります。ただし、その場合は「いつ頃登録予定か」「宅建士証はいつ取得できるか」をきちんと説明する必要があります。

1月からライバル転職者が増えるので、早めの行動が吉ですよ。

登録前・登録後で転職に差はある?

登録前と登録後では、転職のしやすさに差は無いように思います。

ただ、登録後・宅建士証持ちであれば、「専任宅建士」としてのカウントが出来るため話が進むこともあり、条件面で有利になるケースがあります。

一方、登録前でも採用されることはありますが、その場合は「入社後に必ず登録する前提」になります。自分で登録作業を忘れずにおこなってください。

宅建試験の難易度と必要な勉強時間

少しでも宅建にチャレンジしてみようかな、と思った方へ。どれぐらいの覚悟で取り組むことになるかあらかじめお伝えします。

宅建試験の合格率と難易度の実態

宅建試験は「国家資格の中では取りやすい」と言われることもあるように、実際簡単なんだろうなと思います。

とはいえ合格率は毎年おおむね15%前後で推移しており、きちんと対策しなければ落ちる試験です。

私も最初は「暗記が中心だから何とかなるだろう」と考えていましたが、範囲の広さと、初めて触れる法律用語の難解さに苦労しました。片手間で受かる試験ではない、というのが正直な印象です。

社会人が合格するまでの平均勉強時間

社会人が宅建に合格するまでの勉強時間は、一般的に300〜400時間程度と言われています。

私の場合はほぼ無職だったので(笑)、平日も土日も6時間は勉強に充てられまして、独学+アルファでなんとかなりました。

一方で働きながら忙しい中でこの時間を確保するのは正直しんどいだろうなと思いもます。転職目的で宅建を取るなら、この時間を投資できるかが一つの分かれ道。

1日3時間 × 6か月続ければ余裕で届きますし、よくまとめられた講座を受講するなどブーストすれば、1日2時間 × 6か月でも合格は射程圏内です。

短期合格が向いている人・向いていない人

短期合格が向いているのは、勉強時間を安定して確保できる人や、法律系の試験勉強に慣れている人だと思います。

一方で、仕事や家庭の事情で勉強時間が不規則になりやすい人は、無理に短期合格を狙うのではなく、計画的に取り組むことをお勧めしたいですね。

宅建は独学と通信講座、どちらが現実的?


独学でやるか、講座を受けるかが選択肢になると思いますが、使える時間と費用と相談ですかね。

独学で合格するためのおすすめテキストと攻略法

時間があれば宅建は独学でも十分に合格できる試験だと思います。ただし、前提として「自分で計画を立てて、自分で調べられる人」に限られると感じます。

私の場合は、「みんなが欲しかったシリーズ」の市販のテキストと過去問を中心に勉強しましたが、テキストだけじゃ足りないというのが正直なところ。

独学は費用1万円もあれば十分なのがメリットですが、解らない部分に直面したときに解消できる相手がいない点は深刻なデメリットです。

通信講座を使ったほうがいい人の特徴

通信講座が向いているのは、時間が無い人、要点を抑えるのがニガテな人、調べられない人です。

講座はカリキュラムがあらかじめ組まれているため、試験で出る重点ポイントに注力でき、迷わずに済むのが大きなメリットです。

また時間の確保が難しい方にもお勧めしたい。私の周りでも、仕事が忙しい人ほど通信講座を使って合格している印象があります。

解らないことを質問できるのも重要で、理解の手が止まることがありません

費用はかかりますが、挫折のリスクを下げるという意味では、十分に検討する価値はあると思います。

宅建合格しないとどうなるか

これ、今でも思うとゾッとする。宅建合格してなかったら‥たぶんただの40代が転がってるだけだと思う🤣

転職目的で宅建を目指す場合、合格できなかったときのことも考えておいたほうがいいかな、と。

時間と労力をかけても不合格だと、「転職も動けず、現状も変わらない」という状態になりがちです。

だからこそ、独学か通信講座かを選ぶ際は、「自分が合格できる可能性を一番高められる方法はどれか」を基準に決めるのが大切だと思います。

宅建合格と、転職成功はまた別の話

私はブラック企業に入ったので、「転職」に関してはもう少しだけお伝えしたい。

ブラック企業に入らないために

宅建に合格すると、転職先の選択肢が広がる一方で、注意しなければならない点も増えると思います。

特に気をつけたいのが、「宅建士が少ない会社」です。中には、資格を持っているだけで採用される代わりに、常に人材不足なので1人に荷重がかかりがち。どんどん辞めていくので引継ぎもないし、まともに研修もありません。

私自身、求人内容に加えて別の業務をやらされたり、担当でもない顧客対応をやらされたり、と大変でした。求人内容およびその会社の評判は事前にチェックされることをおすすめしたいですね。

転職前に考えておくべきポイント

宅建合格はゴールではなく、あくまでスタート地点だと考えています。転職を成功させるためには、「なぜ宅建を取ったのか」「転職で何を優先したいのか」を整理しておくことが大切です。

給与、休日、仕事内容、将来性など、人によって重視するポイントは違います。私の場合は、土日休みたかったし、無理なく、長く続けられそうかどうかを基準にしました。宅建をどう使うかは人それぞれですが、自分なりの軸を持って転職活動をすることが大事だと思います。