宅建の勉強を始めたいけど、

「自宅だと続けられるか不安…」
「通信講座だけでは挫折しそう…」

そんな方に人気なのが、講師から直接学べる通学型の宅建講座です。

通学なら強制力が働き、同じ目標を持つ仲間と一緒に学べるのでモチベーションも維持しやすいのが大きな魅力。

この記事では、宅建通学講座のメリット・デメリット、通信講座との違い、主要スクールの特徴、選び方のポイントをわかりやすく解説します。

宅建通学講座を選ぶべき人とは?

通学は独学や通信より多くの費用がかかりますが、あえて通学を選んだほうが良い人もいます。

例えば次のようなケースです。

自宅学習だと続かない人


宅建試験は300~400時間の学習が必要とされるため、自己管理が難しい人にとっては独学や通信講座では挫折のリスクが高まります。

通学講座なら、決まった時間に授業があるため「強制的に勉強する環境」が整います。毎週の授業に出席することで自然と学習習慣が身につき、計画的に学習を進められるのが大きなメリットですね。

講師から直接指導を受けたい人

宅建の法律用語や判例は独学だと理解が難しい部分や過去問が意味不明で躓くポイントが多々あります。通学講座では、講師にその場で質問できるので疑問を残さず理解を深められます。

特に初学者の場合は、講義で要点を押さえてもらうことで効率よく学習を進められるでしょう。また、重要度の高い範囲や試験の傾向など、最新の情報を直接聞けるのも通学型の強みです。

仲間と一緒に学んでモチベーションを保ちたい人

宅建は半年以上の長期間の勉強を要する試験なので、途中でモチベーションを失いやすいのが難点です。通学講座では同じ目標を持つ仲間と学べるため、「自分も頑張らなきゃ」という意識を維持しやすくなります。クラスメイトと情報交換をしたり、模試の結果を励みにしたりすることで、孤独感なく勉強を続けられるのも魅力です。

通学型宅建講座のメリット・デメリット

メリ・デメを整理してみました。

メリット(強制力・質問しやすい・学習環境が整う)

通学型講座の最大のメリットは「勉強を強制的に続けられる環境がある」ことです。授業に出席することで学習ペースが自然と作られ、計画的に勉強を進めやすくなります。さらに講師に直接質問できるため、疑問をすぐに解消できる点も大きな安心材料です。

また、教室という学習に集中できる空間が用意されているため、自宅では集中しにくい人でも効率よく学習できます。自習室や模試などのフォロー体制が整っている学校も多く、学習環境が万全に整っているのは通学ならではの強みです。

デメリット(費用が高い・通学時間がかかる・校舎が限られる)

一方で、通学型にはデメリットもあります。

✔費用が高額になりがち

まず費用面では、通信講座に比べて授業料が高額になる傾向があります。校舎維持費や講師人件費がかかる分、どうしても受講料は割高です。

✔通学に時間がかかる、校舎が限定、開校日が決まってる

通学時間が必要になるため、仕事や家庭の事情で時間に余裕がない人には負担となります。特に地方在住者の場合、そもそも校舎が近くにないケースもあり、立地面での制約が大きい点もデメリットといえるでしょう。また開校日が決まっているので、その開校タイミングから参加する必要がありますので、ペースを合わせなくてはいけません。

宅建の通学講座 vs 通信講座、どう違う?

費用面の比較(通学は高め、通信は低コスト)

通学講座は校舎運営費や講師の人件費がかかるため、受講料が高めに設定されています。大手資格学校では20万〜30万円前後が相場です。

一方、通信講座は教材や配信システムを利用する形のためコストを抑えやすく、5万〜10万円前後で受講できるケースが多いです。費用重視なら「通信」、学習環境重視なら「通学」という棲み分けになります。

費用重視→通信 環境重視→通学

学習スタイルの比較(対面授業 vs 自宅学習)

通学講座は「決まった時間・場所で講師から直接学ぶ」スタイルです。出席するだけで学習リズムが作れ、疑問点もその場で解決できます。

通信講座は「自宅や外出先で自分のペースで進める」スタイル。スキマ時間を活用できるのが強みですが、自己管理力が求められます。

つまり、強制力が必要なら通学、柔軟さを重視するなら通信が向いています。

柔軟さ重視→通信 強制力を重視→通学

合格率・サポート体制の違い

合格率に関しては、通学・通信で大きな差はないとされています。ただし通学の場合は質問対応や講師からのアドバイスを直接受けられるため、初学者には安心感があります。

通信講座でも質問フォームやオンライン添削サービスを用意している学校は増えてきましたが、即時性はやや劣ります。サポートの厚さを重視するなら通学、コストや自由度を優先するなら通信が有利といえるでしょう。

コスト重視→通信 サポート重視→通学

主要スクールの宅建通学講座比較

LEC宅建講座(校舎数・サポート・特徴)

LECは全国に多数の校舎を展開しており、通学型宅建講座を探している人にとって選択肢が豊富です。

💰️LECの通学講座の費用感💰️

通学 通信
ウルトラ合格フルコース 121,000円 110,000円
春からチャージ合格 176,000円 159,500円
プレミアム合格フル 192,500円 176,000円
パーフェクト合格フル 159,500円 143,000円

2時間半の講義が全48回のフルボリューム。

授業はベテラン講師による対面講義で、質問対応や学習相談も手厚く、初学者でも安心。さらにWebフォロー制度もあり、欠席した場合でもオンラインで講義を視聴できるのが強みです。

「通学+通信のハイブリッド型」で柔軟に学べるのがLECならではの魅力といえます。

全国に27校開校(直営および提携含む)

TAC宅建講座(カリキュラム・自習室・模試)

資格のTACは、効率的に合格を目指せるカリキュラム設計が特徴です。基礎から応用、直前対策まで段階的に学べるため、無理なく知識を積み上げられます。

また、各校舎に自習室が完備されており、学習環境を確保したい社会人にとって大きなメリット。

💰️TAC通学講座の費用感💰️

総合本科生(4~6月開校) 154,000円
チャレンジ本科生(7月開校) 99,000円

週2回夜の講義を受講する形です。参加できなかった場合の振り替えもあります。

全国規模で実施される公開模試もありますね。本番さながらの演習を通じて実力を試せるのも強みです。

全国に33校開校(直営および提携校含む)

大原宅建講座(資格学校大手の強み)

大原は会計・法律系資格に強い専門学校で、宅建講座でもそのノウハウが活かされています。

講義は理解重視で、板書や解説が丁寧なスタイル。分かりやすさを重視する受講生からの評価が高いです。

☑通学型…開校された講義にあわせて参加するタイプ
☑映像通学型…自分のタイミングで映像で受講するタイプ

があります。

💰️大原宅建講座の費用感💰️

週1ペースx全32回の講義で以下の価格となっています。通信とも併せて比較してみてください。

教室通学(2~4月開校) 123,500円
映像通学(2~4月開校) 98,000円
WEB通信コース 98,000円

都合に合わせた学習が可能ですし、大手ならではの実績と知名度も安心材料となります。

全国に47校あり(2025年現在)

日建学院宅建講座(建築・不動産系に強い)

日建学院は建築・不動産分野に強い資格学校で、宅建講座でも現場に直結する実践的な学習が特徴です。

映像授業を中心に進められますが、各校舎には専任スタッフが常駐しており、質問や学習相談が可能。建築士や施工管理技士と並んで宅建を学ぶ受講生も多く、不動産業界を志望する人に特に人気です。

💰️日建学院宅建講座の費用感💰️

社会人と学生で価格が異なるスタイルですね。

社会人 学生
スーパー本科コース(1月開校) 308,000円 187,000円
本科コース(4月開校) 253,000円 132,000円
短期集中コース(6月開校) 198,000円 110,000円

ちなみにWEB受講のコースは4月開校で253,000円です。

地域密着型の校舎運営をしているため、地方でも比較的通いやすい点もメリットです。

全国47都道府県に校舎あり

失敗しない宅建通学講座の選び方

校舎の立地・通いやすさをチェック

通学型を選ぶ際に最も重要なのは「無理なく通えるかどうか」です。どんなに評判の良い講座でも、校舎が遠ければ継続が難しくなります。

自宅や職場からのアクセス時間、交通費も含めて検討しましょう。毎週通うことを前提に、ストレスなく通学できる距離感かを確認することがポイントです。

自分の生活リズムに合う講座形式か?(平日夜・週末コースなど)

通学講座には、平日夜コース・週末集中コースなど複数の時間割があります。社会人なら「仕事帰りの夜間」、主婦や学生なら「平日昼間」など、自分のライフスタイルに合った時間帯を選ぶことが大切です。

途中で通えなくなると挫折の原因になるため、無理なく続けられるスケジュールかどうかを事前に確認しましょう。

質問対応やフォロー制度の充実度を確認

💡通学の強みは「その場で質問できる」ことですが、校舎によっては授業外の質問対応が限定的な場合もあります。

授業後の質問タイムや、講師へのメール・オンライン質問制度など、フォロー体制が整っているかを必ずチェックしましょう。さらに、欠席時にオンラインで講義を視聴できる「Webフォロー」や模試・復習教材が提供されているかどうかも、継続学習に大きく影響します。

宅建の通学講座に行く方へのアドバイス


通学講座は「出席すれば自然に勉強できる」環境ですが、それだけに受け身になりがちです。授業を聞くだけで満足せず、必ず復習時間を確保しましょう。特に宅建試験は過去問演習がカギとなるため、授業で学んだ内容をその日のうちに問題演習に落とし込むことが大切です。

また、欠席したときのフォロー制度を確認しておくのも安心材料になります。通学を選んだ以上は「校舎に通うこと」自体が合格への大きな強みになりますので、積極的に学習環境を活用しましょう。

それからスキマ時間の有効活用を忘れずに。通学だと頑張ってる感があり疎かになりがちですが、移動時間や休憩時間にスマホを使った一問一答や映像学習など、通学だけに頼らずに自分でも学習をすすめられるといいですね。

通信講座もある宅建通学講座もチェック!

通信講座もあるLEC

LECは通学だけでなく通信講座にも力を入れており、同じカリキュラムを自宅で学ぶことも可能です。通学に通いきれないときや、復習のために講義をオンラインで視聴できる「Web」も整っているため、通学と通信のハイブリッド学習がしやすいのが特徴です。

「基本は通学、欠席時は通信」という柔軟な学び方ができるのは、LECを選ぶ大きなメリットといえるでしょう。

通学&通学講座のLECはこちら≫

通信講座もあるTAC

TACも通学だけでなく通信講座を提供しています。講師によるライブ授業を録画した「Web映像講義」を自宅で視聴できるため、通学が難しい人でも同じカリキュラムで学習可能です。

また、通学コースに申し込んでも「Web映像講義」を視聴できるため、欠席時や復習用に通信スタイルを活用できます。通学と通信を組み合わせられるのは、忙しい社会人にとって大きな安心材料です。

通学&通信講座のTACはこちら≫