どうも、けんまるです。
私自身、宅建士になるまで色んな仕事をしてきたのですが、
古物商のときは胡散臭いと言われ店舗を追い出され、
WEB業界のときは一瞬でインフラと法整備のパラダイムシフトで職を失い
システムエンジニアの時は業界の進歩についていけず、
といった経験から、安定して必要とされる仕事は無いだろうかと思って、宅建士にたどり着きました。
この資格は以下の点で個人的なセーフティネット(最終保障)だと思っています。
①独占業務があり、他者から邪魔されない
②昔から存在する仕事である
③業界の変化がゆるやかで、すぐ枯れない
この記事では宅建士ってどういう仕事なの?というのを説明していきます。
宅建士の仕事とは?まずは“できること”を整理しよう

宅建士だからこそできる仕事があります。
②重要事項説明を行う
③不動産会社は宅建士を設置する義務がある
この3つかなと思います。
宅建士の独占業務と言われている部分です。
宅建士が独占している2つの重要業務
宅建士には、不動産取引において“宅建士だけができる仕事”が2つあります。
① 重要事項説明(重説)の説明をすること
売買契約・賃貸契約の前に「契約するうえで重要となるすべての情報」を顧客に説明する業務です。
重要事項説明は不動産取引の要であり、宅建士以外の人が説明することができません。
あなたはアパートを借りて住んだ経験がありますか?不動産屋で説明を受けてるはずです。
①取引対象の物件(土地・戸建・マンションなど)の説明
②都市計画(国や自治体が定めた街づくり計画)において、どういった規制を受けているか
③建物を建てる時のルール
④ハザード情報
⑤契約に関する特約事項
こういった専門的な情報をわかりやすく説明し、顧客の理解を確認し、契約に進めるのが宅建士の仕事です。
② 重要事項説明書・契約書への記名
契約書・重説は宅建士が内容を確認し、「私はこの内容をチェックしました」と責任を持って記名します。
ここにも宅建士の価値があります。
これらを踏まえて“契約が適正に行われるよう担保する”のが宅建士の役割です。
不動産会社は宅建士がいなければ契約ができず、1店舗あたりの設置人数も義務づけられているため、宅建士は会社にとって不可欠な存在なのです。
宅建士に求められる役割(営業・事務・調査・説明)
宅建士は「資格者」ですが、実際の仕事内容は会社や職種によって大きく異なります。
つまり「宅建士」という職種は無く、主に「営業」か「事務」に分けられると思います。
ここでは宅建士が関わる大きく4つの仕事について整理します。
営業では、宅建士資格があることで以下の仕事がスムーズになります。
・物件のチェック
・契約書・重説のチェック
・説明業務を自分で完結できる
・法令知識に基づいた提案ができる
「宅建士=信頼できる担当者」という印象を与えられ、安心して取引ができます。
近年人気なのが「宅建事務」です。私は営業が嫌なので宅建事務で働いています。内覧とかもやるけど。
・調査資料の収集、物件調査、役所調査
・査定書の作成
・契約書や重説の作成
・登記簿や図面の取得、読み取り
顧客対応が営業より負担が軽く、女性や未経験者に選ばれることも増えています。パソコン使い必須。
調査業務は個人的にはとても楽しい仕事です。家は唯一無二ですし同じものがありません。土地の形状を見ると何故その形になったのか、歴史が見えたりします。RPGみたいな探索気分です♪
特に売買仲介の現場では、調査スキルが重要です。
・役所で都市計画や建築基準法などを確認する
・現地で物件を調べたり、道路、上下水道、境界や越境を確認する
・マンションの場合は管理会社への聞き取り調査
こうした調査結果を正しく読み取り、契約書・重説に反映するのが宅建士の腕の見せどころです。
重説こそ宅建士の仕事ですね。
対面・Zoomで重説を行い、専門用語を噛み砕いて説明する、顧客が理解しているか確認しながら進めていきます。
また顧客の質問に答えたり理解を促します。専門知識+説明力が求められる仕事です。
どちらかというと声を出して説明するので、しゃべりが得意な人のほうが有利に思いますが、誠実に説明することの方が重要だと思います。
未経験者に誤解されがちな「宅建の仕事イメージ」
宅建士の仕事は、外から見ていると「契約書にハンコ押すだけ」「営業の補助」というイメージを持たれがちですが、実際はまったく違います。
→ 調査・確認・説明など多岐にわたり責任は重い
❌ 誤解② 不動産屋だけが宅建士を使う
→ 不動産屋以外でも、管理会社・建築・買取→リノベ→再販をする会社、マンション・戸建を分譲する会社など活躍の場は広い
❌ 誤解③ 宅建を取れば即高収入
→ 資格はあくまで“スタートライン”。経験で価値が高まる。高収入が得られるのは「営業マン」であって、宅建士ではない。
❌ 誤解④ 顧客と話さなくてよい
→ 残念ながら電話番はあるし、会社によっては顧客対応も多くなる(残念)
また、事務職・時短勤務・在宅業務など働き方の幅が広がっている点も、近年の大きな変化です。
まだ宅建士じゃない方|宅建士になる前に働いちゃうのがおすすめ
宅建士に興味がある、不動産の仕事をやってみたい。
でも資格がないけどどうしよう・・・
資格取ってから転職活動したほうがよいのでは・・・
こういった方は多いと思いますが、実は資格はあったほうが良いけど、それよりもやる気と行動重視。働きながら取ればよいと考える企業は結構多いです。
先に不動産で働きながらの方が、キャリアの年数は増えるし、宅建試験の学習はかなりはかどります。
👉未経験の求人探しの章をご覧ください。
宅建士の仕事内容を職種別にわかりやすく解説

宅建士と一口に言っても、働き方は会社によって大きく異なります。
営業でバリバリ稼ぐ人もいれば、事務として書類作成に特化する人、さらにはIT企業で宅建知識を活かす人までいて、選択肢はとても広いのが特徴です。
ここでは未経験者・転職検討者でもイメージが掴めるように、主要な職種を 6つに分類し、働き方・向いている人の特徴・年収の傾向 をわかりやすくまとめます。
①売買仲介(最も求人が多い職種)
売買仲介は、不動産業界の中でもっとも求人数が多く、宅建士が最も活躍する職種です。
私も興味があったのがココ。将来不動産屋開業に向けることもできる。
*売主訪問、現調、査定、媒介契約締結
*物件の紹介・案内・内覧対応
*売主・買主の条件調整
*契約書・重要事項説明書の作成
*重要事項説明(重説)の実施
*住宅ローンや税金の説明
契約までのプロセスが長いため、法律・調査・説明のすべてのスキルを求められる総合職です。
■ 年収の傾向
インセンティブ割合が強い会社が多く、20代でも年収600〜800万円が狙える 一方で、固定給が低いと収入の波が激しい面もあります。基本給が18万円+売買を成立させると仲介手数料の約10%がインセになるイメージです。例えば2000万円マンションの両手仲介で会社の売上が120万円なら、12万円の手取りUP!
■ 向いている人
ほぼ営業職なので、人と話すのが好き、調整役が得意、稼ぎたい・・という人におすすめです。
②賃貸仲介(未経験・女性に人気)
賃貸仲介は、売買よりも契約単価が低く、業務フローが比較的シンプル で未経験者に人気です。
*お部屋探しのヒアリング
*物件案内(内見)
*賃貸借契約の締結
*重要事項説明
*管理会社・オーナーとの調整
賃貸は繁忙期(1〜3月)が非常に忙しく、逆にオフシーズンは落ち着きます。
■ 年収の傾向
平均は 350〜450万円ほど。固定給が安定しており、ワークライフバランスがとりやすいですね。
■ 向いている人
未経験から始めたい
営業のハードさが苦手
女性が働きやすい職場を希望
人とコミュニケーションが好き
③不動産管理(きつさ少なめ・安定)
管理会社は「賃貸物件の運用」を担当する仕事。営業色が薄く、安定した職種として人気急上昇しています。
*入居者対応(修繕・退去・クレーム対応)
*オーナーへのレポート
*契約更新業務
*建物点検の手配
*家賃管理
宅建士としては「契約更新・重要事項説明」で必要となることがあります。賃貸不動産経営管理士の資格と並行して取る方が多い。
■ 年収の傾向
350〜550万円ほどで安定。成果主義ではないため長く続けやすい。
■ 向いている人
安定した働き方を求める、コツコツ作業が得意、営業ノルマが嫌
④仕入れ営業(稼げるが難易度高い)
仕入れ営業は、買取再販業者などで 不動産を「買う側」 に立つ仕事。
売買仲介より専門知識が必要で、レベルが高い分、収入も大きいです。
*物件査定
*売却相談
*オーナーとの交渉
*再販の企画(リフォーム案など)
*契約書・重説の作成
不動産を見る目と交渉力が求められ、年収1,000万円超の人も珍しくありません。
■ 向いている人
とにかく稼ぎたい、裁量が大きい仕事がしたい
⑤不動産テック企業(オンライン系の働き方も)
近年増えているのが、不動産×IT(不動産テック)企業で宅建士が働くケース。イタンジ、GMOリテック、SREなどが代表例です。
*サービス企画
*契約書関連のリーガルチェック
*ユーザーの問い合わせ対応
*オンライン重説
*不動産法務の監修
パソコン中心の働き方で、リモートワークやフレックスも多い のが特徴。
■ 年収の傾向
500〜800万円 と比較的高め。
宅建士が法律知識を持つため、IT企業からの評価も高い。
■ 向いている人
ITが好き、オフィスワーク中心が良い、静かに仕事をしたい、時代の新しい働き方に興味がある
⑥不動産事務・宅建事務(ペーパーワーク中心)
宅建事務は、現在とても人気がある職種です。営業が苦手な人・子育て世代の女性のパートやアルバイトでも選ばれています。
*契約書・重説の作成
*登記簿や図面の読み取り
*データ入力
*契約のスケジュール調整
*役所調査のサポート
■ 年収の傾向
200〜350万円程度。時短勤務・パート勤務ができるケースも多い。
■ 向いている人
営業が苦手、事務作業が好き、子育・家事と両立したい、落ち着いた環境で働きたい
宅建士の仕事はきつい?楽?リアルな本音

宅建士の仕事を検索すると、「きつい」「離職率が高い」といったネガティブな声と、「やりがいがある」「独立できる」というポジティブな声の両方が出てきます。
なぜここまで評価が分かれるのか?
結論から言うと、
宅建士の“仕事のきつさ”は職種と会社選びによって大きく変わるからです。
私も最初に就職した”不動産屋”はブラックどころではないヤバい会社でした。
基本給18万+インセ。ここまではよくある話だけど、月のノルマを達成できないと、翌月にノルマが繰り越し。つまりノルマ2倍。ノルマ未達で1年間の離職率90%超(笑)
ここでは、現場でよく聞く「きつい理由」と「楽なパターン」、そして転職で失敗しないためのポイントまでお話したい。
「きつい」と言われる理由(ノルマ・クレーム・土日出勤)
宅建士の仕事が「きつい」と言われる背景には、いくつか典型的な理由があります。
不動産営業は成果報酬型のことが多く、
月の契約件数、個人売上目標、上司からの圧
などが重なると精神的に負担が大きくなります。
売買仲介は1件の契約が大きいため、契約が取れないと収入が不安定になりやすいのも事実です。
分譲会社にいた先輩は、毎日上司に詰められて精神的に病んで転職したと言ってました。
不動産は大きな買い物なので、顧客の目線もシビアです。宅建士は説明責任があるため、矢面に立たされる場面もあります。
契約した後からトラブルが湧いてくるケースも少なくありません。前任者が担当した顧客からクレームがかかってきて、私がそれを受ける(過去の話なのでよくわからない)という事もよくあります。
本当に腹立たしい‥
特に営業系は「土日が繁忙」「週末の案内が多い」「休みが不規則」という特徴があります。前職の不動産屋では営業マンが夜22時まで仕事してるなんてことはザラにありました。
これが「家庭と両立しづらい」と感じる人も少なくありません。ほとんどの不動産会社では「土日どちらか出勤+1日休み」が多いと思います。
私はなんとか土日休みの会社を見つけて働いていますので、土日働いてくれる人が多い会社なら自分は土日休めるかな、という感じ。土日の人に感謝🙇
宅建士は法律に基づく説明をする職種です。
都市計画法や建築基準法のミスはクレームに直結するため、書類の正確さを求められる緊張感があります。そして会社のリーガルチェック体制が大きく影響するな、という印象です。宅建士が少ない会社で働くと自分のチェックの責任度合いが増します。それをミスったからといって私1人の責任が追及されるのは納得いかない、というものです。会社としてのダブルチェック、トリプルチェック体制が必要だろうと思います。
「楽」と言われる働き方もある(管理・事務・テック系)
一方で宅建士は「楽」「続けやすい」という声も非常に多いです。
理由は、営業以外の働き方が増えているからです。
管理業務は営業ノルマがなく、仕事がルーティン化しています。
*入居・退去手続き
*建物管理
*契約更新
*修繕の手配
などで、「数字を追いたくない人」には最適。
宅建事務は、重説・契約書作成・調査補助 が中心。
*基本は座り仕事
*営業ノルマなし
*時短勤務可能な職場も多い
*女性社員が多い、離職率も低い
現代で最も需要が伸びている職種の一つかも。
最近では宅建士の資格を使って、
*オンライン重説
*法務監修
*カスタマーサポート
*サービス企画
に携わる人も増えています。とはいえ豊富なキャリアと信頼性が必要です。
IT企業は働き方が柔軟で、
*リモート
*副業OK
*残業少なめ
といったメリットがありますが、求人数はそう多くなく狭き門といえるでしょう。
地場の小さな不動産会社は社長次第です。社長が誠実で社員への還元を考えてくれる人ならとても働きやすい職場になります。
逆に社長がヤバければ(語彙力)、そこで働く人もヤバくなってきます。
仕事のきつさは“会社選び”で8割が決まる
宅建士の仕事がきついかどうかは、業界ではなく、会社のカラーによってほぼ決まります。おおむね次のような傾向です。
| 会社タイプ | きつさ | 傾向 |
|---|---|---|
| 大手売買仲介 | ややきつい | ノルマ・残業多め |
| 中小仲介 | ピンキリ | 社長の方針で全て変わる |
| 管理会社 | 楽・安定 | ルーティン+残業少なめ |
| 事務系 | かなり楽 | 時短・落ち着いた環境 |
| テック系 | 楽〜普通 | リモート・裁量大 |
失敗しない会社選びのポイントをお伝えすると
- 職種を特定する
営業か事務か、職種を明確にするのが第1です。中小の不動産屋だと結構柔軟に配置されるので、私のように事務をやりながら歩合もあるようなポジションを探す(あるいは交渉する)のもよいでしょう。 - ノルマの有無を確認する
営業の話。営業なのでノルマが課されるのは仕方がないとして、マイナス月の分を翌月に持ち越しになる制度は結構きついので、未経験から挑戦するのは控えておくことをお勧めします。 - 定時退社している人が多いか
営業が残業が多いのはいいとして、事務職で残業が多いのは人材が足りないか、体制の問題のせいだと思います。外部からわかりにくい指標なので面接のときに聞けるとよきです。 - 契約書・重説を何人体制でチェックしているか
未経験で宅建士を開始したと思ったら、いきなり重説を作って読まされるっていう経験があります。やれと言われたらやりますけど、会社としてのリスク管理を考えると、やらせていいのか?と思いますねぇ(汗 - 離職率
調べられればいいけど難しいと思います。口コミサイトでリサーチするしかないかも。
宅建士の仕事は本当にない?求人がないと言われる理由

求人サイトで条件検索して探し始めると思います。
私自身、宅建士の仕事を探し始めた当初、正直「あんまりいないな・・」という印象でした。
後で気づくのですが、なぜ「仕事がない」と言われるのか?
結論から言うと、
✔ 希望条件が高すぎる
✔ 職種の選び方を間違えている
✔ 求人の探し方を知らない
✔ 1サイトだけで探している
という ミスマッチ が起きているだけです。
ここでは、宅建士の求人が見つからない「よくある誤解」を整理しつつ、
未経験でも採用されやすい職種、逆にブラック企業が多い領域まで解説します。
宅建士の求人が見つからない3つの原因
宅建士が「仕事ない…」と感じてしまう原因は、主に次の3つです。
① “宅建士=事務職”だと思っている
よくある誤解がこれ。宅建士=宅建事務 ではありません。
契約書作成だけしたい、営業は絶対イヤ、土日休み希望、残業ほぼゼロ希望
この条件で探すと、求人が急に「激減します」。ハイ私の最初の条件が↑でした。
世間の宅建士への期待値が高すぎるのも問題かなと思いますが、宅建士というだけで月収50万円、なんて仕事はないのですよ。残念ながら。
「事務だけ」で探す人にとっては“仕事がない”と感じる事になります。
② 男性で事務職
男性向けの事務職ってほとんど無い印象です。
調査業務、重説・売契の宅建士業務を探していると、プラスして「書類整理、来客対応、受付、営業サポート」と書かれている求人が見つかります。
↑
こういうのは現代でも女性職っぽいです。
男性が応募してもハネられるだけなのが苦しいところ。ジェンダー平等といいつつ男性=営業に行けと暗黙に言われてるみたいでつらくなりますね。
② 未経験なのに“高待遇&ホワイト企業”だけ探している
未経験で、
月収30万〜
土日祝休み
残業少なめ
大手企業
事務職
テレワークOK
これも自分が最初に検索した条件でした。(*ノωノ)
…こういった条件だと、資格を持っていても採用は難しいです。
宅建士はまぁまぁの資格ですが、持ってる人が全国に100万人もいれば、未経験で「全部盛りのホワイト条件」はレアなんですよ。
求人がないのではなく、希望条件が現実の市場とズレている。少しずつ条件を下げていかないといけない。
③ 求人媒体の“探し方”が間違っている
大手企業、都内の企業、テック系求人はリクナビ、マイナビ、エン転職など一般求人サイトに出ますが、
地場企業の多くは一般求人サイトに出てこないで、Indeedとか求人ボックスに出してる傾向があると思います。
✔ 業界特化型転職サイト
✔ 業界内コミュニティ
✔ 不動産会社のコーポレートHP
✔ スタートアップのダイレクト採用
✔ 町の中小企業がハローワークだけで募集
など、自力で到達しないと見つからないことも多い。
つまり、探す場所を変え、時期を変え求人を探せばある日ニュッと新規求人が出たりするのです。
未経験でも宅建士として働ける?採用側の本音を解説
「宅建士の資格さえあれば未経験でもOK」
→この言葉、半分正解で半分間違いです。
「未経験でも採用OK」と書かれている求人は多いですが、だからと言って積極採用してる訳ではありません。
経験者と未経験者が同時に応募してきたら、どうしたって経験者の方を採用しますから。
未経験OKな企業の傾向
特に売買仲介や投資用マンション販売のように、営業ノルマ、インセンティブを用意してる会社は未経験OKで大量採用して、数字が出ない社員が辞めていく構造になっています。
これは特殊な事例です。従業員5人に対して専任の宅建士1人を設置する、という義務があります。宅建士数が少なくなれば2週間以内に補充する必要があり、いなければ営業を継続することができません。
たまたま宅建士が辞めて補充を要する企業は未経験OKで採用を進める場合があります。
ここの専門不動産会社は未経験を積極採用している傾向があると思います。
私も応募したことあります。残念ながら見送りになりましたけど。。募集要項が女性向けっぽかったし、40代じゃ駄目だったのかも。書類だけで通りませんでしたから。
未経験歓迎の会社が重視しているポイント
未経験といっても、これまではほかの職種・業種で働いてきた経験があるでしょうから、そういった部分との兼ね合いで採用になる場合もあります。
では、どこを重視してるかというと、
2. 書類作成の丁寧さ、PCスキル
3. 学習意欲・継続力
4. 接客への抵抗がないこと
5. 法令順守
このあたりでしょうか。私は4が嫌なのですがね。
未経験で探す順番
未経験採用率が高い企業と、働きやすさを総合的に勘案すると次の順番で探していくとよいのではないかと思います。
①不動産管理→②賃貸仲介(ルームアドバイザー)→③不動産事務・宅建事務→④売買仲介(一般住宅)→⑤投資用ワンルーム営業→⑥仕入れ営業
宅建士として女性が仕事に就くなら|おすすめ求人の探し方

宅建士の仕事は「男性が多い業界」というイメージがありますが、実は女性が活躍できるフィールドが広く、企業側も女性採用を積極化してる印象です。
女性の場合どうやって求人を探すかというと、これまでお伝えした一般転職サイトに加え、業界特化型の転職サービスを併用するのもおすすめです。
たとえば、「LIFULL不動産転職」などは、不動産業界の求人に絞っており、女性向けの働き方(時短OK・残業少なめ・事務メインなど)を紹介してもらいやすいメリットがあります。
宅建士は女性にとって大きなキャリア武器になります。働きやすい職種・企業を選べば、長く安心して続けられる仕事です。自分の生活に合ったスタイルで、強みを活かせる職場を見つけてみてください。
宅建士のオンライン仕事・リモートワークは現実的?
近年、「宅建士はオンラインで働けるの?」という質問が増えています。私自身つねにオンラインで働ける求人を探しているのですが(笑)
結論から言うと、完全リモートはまだ一部に限られるものの、オンライン化が進んでおり“部分的リモート”なら現実的、という感じ。
電子契約・オンライン重要事項説明(IT重説)が一般化したことで、これまで対面必須だった宅建業務が、自宅からでも処理できる範囲が拡大しています。
オンラインでできる宅建関連業務
現在、宅建士がオンラインで担当できる業務には以下があります。
- オンライン重説(IT重説)
Zoomなどを使って説明可能。対面と同等の法的効力あり。 - 契約書・重説の作成・リーガルチェック
物件資料や法令上の制限を確認し、自宅で作成・校正できる。PCスキル必須。 - 顧客への資料説明・メール対応
営業担当のフォローとして案内文作成なども在宅で可能。 - 物件調査の一部(オンライン調査)
登記情報、都市計画、法令確認の多くはネットで取得できる。
※現地調査は基本的に必要。
”↑この求人”っていうのが見つかるわけじゃないですよ、業務の一部がオンライン化してる、というだけで。
独立・フリーランス宅建士は可能?仕事内容と注意点
宅建士は「会社に所属して働くもの」というイメージが強いですが、
近年ではフリーランスや業務委託で活躍する宅建士も増えています。とはいえ、宅建士は“単独で不動産業を営むための資格”ではないため、独立には特有の注意点があります。
独立宅建士の仕事内容
独立・業務委託宅建士が実際にやっている仕事は以下のようなものです。
これは私もセミナーに行って初めて知ったのですが、
近年増えている“歩合制・業務委託型”の不動産営業スタイルで、「不動産会社に所属せず、フリーランスとして動く営業マン」という新しい働き方です。
ノルマなし・働き方自由、集客・広告は自分次第。経費は原則自己負担、専任宅建士にはならない、という特徴があります。Terassとかが有名。”宅建士”じゃなくて結局は営業なんだな。
制度を理解してやらないと名義貸しになるリスクもあります。
最近増えている分野。
「宅建士が不足している会社から業務委託で重説だけ頼まれる」というケース。
1件あたり 5,000〜15,000円 程度の報酬が相場。ただし会社の従業者証が無いと違反。
人脈をたどって仕事を得る方法のほか、単発の仕事をどう探すかが課題ですね、ココナラとかで探してもいい。
売買仲介・賃貸仲介・買取再販など、各社のバックオフィスを在宅で支援。案件単位・月額契約など柔軟。アルバイト的。
他にも”宅建士”を利用した働き方はあるけど、だいたいこんな感じではないだろうかと思う。
宅建士の仕事を探すなら?未経験向け求人の選び方
宅建士の求人は「多いようで実は選びにくい」特徴があります。
理由は、表面上は「宅建士歓迎」と書きつつ、実際は 売買営業の歩合職ばかりだったり、未経験だと応募しても断られる職種があるためです。
私もそうでしたけど多様なサイトに登録して、日々巡回する、転職エージェントにも登録して相談してみる、というのがおすすめです。
求人媒体・転職サイト
不動産業界に特化した最大規模の転職エージェント。
関東・関西・主要都市圏 に偏りあり地方求人は少なめです。会員登録すると電話がかかってきて面談しませんか、のパターン。
サイト内で掲載されている求人広告を見ることも可能。
こちらも同規模の転職エージェント。やはり関東・関西・主要都市圏 に偏りあり地方求人は少なめです。
同じく面談からの進行ですが、電話面談もOKでした。
求人数は非常に多いので、幅広く見たい人向け。希望の条件を登録しておいて日々新着情報を得ておく使い方がおすすめです。
この中だとエン転職が使いやすかった印象です。
案件数は膨大で、地方案件や地場案件も登録されています。ただし、求人の質がピンキリすぎるため ブラック企業率も高い印象です。
次のキーワード検索で探すといいかも。
「宅建士 事務」「宅建士 未経験」「宅建士 管理」
⚠️ページスクロールで同じ求人が何個も何回も出てくるので必要な情報だけ集中して探してください。
あとは「ハローワーク」っていうのも選択肢に入れていいと思います。
ただし、情報の信頼度は企業次第のため、Googleマップを使って会社の口コミを見ながら決めたほうがよいと感じますね。たまにチラ見する使い方でいいと思う。
ということで、以上です。
とにかく未経験者は前に前に。積極的に応募して道を切り開く気持ちで行ってほしいです。

