不動産の査定・売却で対応が難しい時のメール文例
・不動産査定のみを依頼する方へのメール文例
・市街化調整区域や再建築不可などで売却が難しい物件の場合のメール文例
・仲介手数料が安すぎる、売れにくい物件への対応
・仲介手数料が安く値切ろうとしてくる売主への返信文例
・物件の状態が悪くそのままでは売れにくい場合のメール文例
・顧客が不動産市場の現実を理解していない場合のメール文例
・名義人本人が売ると言ってない場合のメール文例
・ローン残債が売却相場を下回りそうな場合のメール文例
・売主の希望が業界の慣習に合わない場合のメール文例
不動産査定のみを依頼する方へのメール文例
以下は売却の意思がなく、ただ査定だけをしてもらいたい人への丁寧な返事例です。
大変申し訳ございませんが、当社では現在、売却の意思が確認できる物件の査定を優先的に対応させていただいております。査定のみのご依頼につきましては、対応が難しい場合がございますこと、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
今後、売却の意思が固まりました際には、ぜひ再度ご連絡いただければ幸いです。その際には迅速かつ丁寧に対応させていただきます。
市街化調整区域や再建築不可などで売却が難しい物件の場合のメール文例
早速、〇〇〇の土地について確認いたしましたところ、当該エリアは市街化調整区域に指定されていることがわかりました。市街化調整区域では、新たな建築が制限されているため、一般的に市場での売却が非常に難しい状況です。このような物件の売却については、法的な制約や条件が多く、当社では対応が難しい場合がございます。
私どもとしましても、できる限りお力になりたいと考えておりますが、現状では売却のお手伝いをすることが難しいと判断いたしました。誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
なお、市街化調整区域の土地の有効活用方法について、他の専門家や公共機関にご相談いただくことも一つの選択肢かと存じます。具体的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお知らせください。ご紹介できる専門家や機関をご案内させていただきます。
この度はご期待に沿えず、誠に申し訳ございませんが、引き続き何かご不明点やご相談がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。
物件の価格と仲介手数料が安すぎてやる気が出ない場合のメール文例
ご提示いただいた物件の売却について検討させていただきましたところ、査定価格が低く、当社の仲介手数料が十分に確保できず事業活動に難しい可能性がございます。そのため、誠に恐縮ではございますが、今回のご依頼をお引き受けすることが難しい状況です。
何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
仲介手数料を安く値切ろうとしてくる売主へのメール文例
さて、仲介手数料についてご質問をいただきましたが、当社では、適切な業務を遂行するために定められた範囲内で手数料を頂戴しております。この手数料は、ただ単に広告掲載にかかる費用(SUUMO, アットホーム, HOMES等の掲載費用だけで月に3,000円程度かかります)をカバーするものではなく、売却活動全体に対して包括的なサポートを提供するためのものです。
不動産取引における当社の業務は、以下のように多岐にわたります。
・広告集客→購入希望者を募るための戦略的な広告運営
・購入希望者のご案内→物件の内見や案内対応
・役所調査や物件調査→物件に関する法的・行政的な確認
・重要事項説明書や契約書の作成→取引の法的基盤を構築するための書類準備
・契約支援、決済支援→売買契約の締結や決済の手続きに関する全面的なサポート
これらの業務は、宅建業法の規制に基づいて適切に行われる必要があり、万が一、不備や過失があれば営業停止や罰則といった厳しい制裁を受ける可能性があります。そのため、私たちは常に高い基準でサービスを提供し、お客様に安心してお取引いただけるよう努めております。
当社の仲介手数料は、これらの業務を適切に遂行し、売主様の物件売却を成功に導くために不可欠なものとなっております。よって、手数料の値引きに関しては、大変恐縮ではございますが、お受けいたしかねますことをご理解いただけますと幸いです。
物件の状態が悪くそのままでは売れにくい場合のメール文例
ご提供いただいた物件について確認したところ、現段階ではコンディションが非常に悪く、売却が難しい状況です。修繕やリフォーム、あるいは解体して土地としての売却のいずれがお得かのご提案をさせていただきますので、ご検討いただければ幸いです。
何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
顧客が不動産市場の現実を理解していない場合のメール文例
ご希望の売却条件についてご相談いただきましたが、お客様が希望する価格は現在の不動産市場の状況と大きくかけ離れており、その価格で広告を出しても集客するのは難しいと存じます。
市場に適した価格や条件についてご提案させていただきますので、ご検討いただければ幸いです。
何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
名義人本人が売ると言ってない場合のメール文例
お話を詳しくお伺いしたところ、物件の所有者様はお母様であり、お母様には現時点で売却のご意向がないことを確認いたしました。
誠に申し訳ございませんが、所有者様に売却のご意思がない物件については、当社でお取り扱いすることができません。
もし今後、所有者様が売却をご検討される際には、ぜひ再度ご連絡をいただければ幸いです。
ローン残債が売却相場を下回りそうな場合のメール文例
ローン残債および売却希望価格の件、確認いたしました。
お客様が所有する不動産の売却価格相場は◯◯◯万円ですので、現状ローン残債を返済するのは難しいと考えられます。
この場合、以下のような対応が考えられます。
1. 追加資金の用意
売却時に不足する残債分を補うために、預貯金を確保していただくか、金融機関に追加融資や他の借り換えローンを相談してみる。
2. 任意売却の提案
残債が売却価格を上回る場合、任意売却が有効な手段となります。任意売却では、金融機関と交渉して、売却価格が残債を下回る場合でも金融機関の同意を得て売却することが可能です。
競売よりも柔軟に条件を設定でき、引越し費用などが確保できる場合もあります。
3. 売却を見送る
現状のまま返済を続けながら預貯金を増やしていただき、残債を一括で返済できるタイミングまで待ちます。
売主の希望が業界の慣習に合わない場合のメール文例
いつもお世話になっております。この度は、物件売却における条件についてご相談いただき、誠にありがとうございます。
いただいたご希望について、慎重に検討させていただきました。しかしながら、下記のご条件につきましては、業界の慣習や一般的な不動産購入プロセスと合致しないため、集客が難しくなる可能性が高いことをお伝えしたく存じます。
・子供が2人以上の方の内見を制限するご希望
・ローンの承認が取れている方のみを対象とするご希望
・特定の人種や職業の人に内見を許可しない
・購入希望者に不動産業者を介さずに直接連絡することを要求する
・内見時に物件の一部を見せない
・etc
これらのご要望は、確かに売主様のご意向に沿ったものであることは理解しておりますが、多くの購入希望者にとってハードルが高い内容となり、結果として物件の内見者数が減少するリスクが考えられます。
物件をより広くアピールし、より多くの購入希望者を集めるためには、上記条件の見直しを検討されることをお勧めいたします。特に、購入希望者にとって内見は重要なプロセスであり、あまりにも制約が多いとチャンスを逃してしまう可能性がございます。
つきましては、改めて条件の調整や柔軟な対応をご検討いただければ幸いです。今後も、売却がスムーズに進むよう全力でサポートさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
不動産の購入について対応が難しい時のメール文例
・高望みしすぎる場合のメール文例
・購入意欲が低い、計画性が具体的じゃない場合のメール文例
・顧客が提案する取引条件が不動産市場や業界の慣習に合わない場合のメール文例
・不動産取引の目的が不明確な場合のメール文例
・仲介手数料を安く値切ろうとしてくる買主に対してのメール文例
高望みしすぎる場合のメール文例
ご提示いただいたご要望について検討させていただきましたが、ご希望の条件に対して現段階でのご予算が十分ではないことが確認されました。現在の不動産市場の状況と照らし合わせると、希望条件に合致する物件を見つけることが難しい状況です。
つきましては、以下の点について再度ご検討いただければ幸いです:
- ご予算の見直し
希望条件に近い物件を見つけるためには、追加の資金調達や予算の再設定が必要になる場合がございます。 - 条件の優先順位付け
すべての条件を満たすことが難しい場合、最も重要な条件に優先順位を付けていただくことで、予算内で現実的な選択肢を見つけやすくなります。 - 市場の現状把握
現在の不動産市場の価格動向や供給状況について、最新の情報をもとにご説明させていただきますので、ご希望の条件に対する現実的な見解をお持ちいただければと思います。
今後の進め方について、詳細なご相談をさせていただければ幸いです。ご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
購入意欲が低い、計画性が具体的じゃない場合のメール文例
現在、具体的な購入計画や意欲が確認できないため、取引を進めることが難しい状況です。購入意欲が明確になりました際には、ぜひ再度ご連絡いただければ幸いです。
何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
顧客が提案する取引条件が不動産市場や業界の慣習に合わないのメール文例
ご提示いただいた取引条件について検討させていただきましたが、現段階では市場や業界の慣習に合致しないため、取引を進めることが難しい状況です。条件の再調整についてご相談させていただければと思いますので、ご検討いただければ幸いです。
不動産取引の目的が不明確な場合のメール文例
お客様の取引目的が不明確であるため、詳細なご意向を確認させていただければ幸いです。具体的なご希望をお聞かせいただくことで、より的確なご提案が可能となります。
仲介手数料を安く値切ろうとしてくる買主に対してのメール文例
さて、仲介手数料に関するお話をいただきましたが、当社では、法律で定められた範囲内での適正な手数料を頂戴しております。
この手数料は、単なる仲介手数料ではなく、購入希望者様に安心して取引を進めていただくための幅広いサポートを提供するために必要なものです。
具体的には、当社が提供する主な業務は次の通りです。
・物件調査と役所調査→物件の権利関係や法的な問題がないか、徹底的に確認し、安心してご購入いただけるようにします。
・購入希望者様のご案内→物件のご案内や、購入条件や価格についての調整・交渉のサポート。
・重要事項説明→法律に基づき、契約に際して必要な重要事項を分かりやすくご説明し、契約時のトラブルを未然に防ぎます。
・契約支援・決済支援→売買契約の締結、金融機関との連携、ローン手続き、司法書士の手配、調整。決済時のサポートまで、スムーズに進められるように全力で支援いたします。
さらに、当社は宅建業法に基づく規制を遵守しながら、万全な形で業務を遂行しております。万が一、業務に不備があれば、営業停止などの厳しい制裁を受ける可能性があるため、細心の注意を払い、妥協のないサービスを提供しております。
このような業務内容を踏まえまして、当社の仲介手数料は適正な料金設定となっております。手数料を値引きすることで、これらのサービスの質を保つことが困難になる可能性があるため、誠に申し訳ございませんが、お値引きはお受けできかねます。