不動産屋勤務のかねやまです。

不動産屋の営業時間から所要時間など時間にまつわるアレコレを解説しています。

不動産屋の一般的な営業時間とは?

不動産屋は主に9:00~19:00の間で営業しているところが多いと思います。

駅前の賃貸を狙った不動産屋の場合で10:00~19:00が多く、駅前から離れると18:00で閉めてしまうようなイメージですね。

また定休日に関しては、不動産屋は「水曜日」休みが非常に多いですが、年中無休(あるいは年末年始休のみ)でやってる業者もあります。

水曜日に来店やメール問い合わせをしても返答は翌営業日になることが多いので気を付けてください。

ちなみに社員は水曜日+他1日の週休2日のケースが一般的です。社員同士で融通し合ってシフトを組んでる形ですね。

私が勤務している不動産屋は正月を除く年中無休の9:00~18:00勤務です。正月にチラシ広告を入れるので4日目からは大忙しになる傾向があります。

不動産屋は営業時間外でも相談できるの?

不動産業界では、ユーザーの利便性向上を目指して営業時間外の対応に力を入れる会社が増えています。これは、忙しい現代人のライフスタイルに合わせたサービスを提供することで、顧客の反響を取りこぼさない目的があります。以下では、具体的な対応例と最新の取り組みについて紹介します。

営業時間外の対応例

  • WEBやポータルサイトを使ってのオンライン受付

    今では当たり前になりましたが自社サイト、SUUMO、ATHOME等への物件掲載により、問い合わせ機能を活用して営業時間を気にせずに質問・相談を送ることができます。利用者は時間を気にせずに自分の都合で物件探しを進められて効率的です。予約システムも充実しているので「来店」や「物件現地集合」の申し込みも簡単にできます。

    場合によっては夜間や休日に相談を希望する方に向けて特別な予約枠を設けるケースも増えています。

    次に注目したいのが、チャットサポートの普及です。特に、AIを活用したチャットボットは、24時間対応の手軽な窓口として活用されています。これらのチャットボットは、基本的な質問への回答に加えて、物件検索や資料請求などの簡単な手続きをサポートします。例えば、「希望エリアの物件を探してほしい」というリクエストに対し、AIが条件に合った物件を提案する機能があるため、営業時間外でも物件探しを進めることが可能です。

  • 営業マンの個人的な努力による時間外対応
    営業マンは「歩合」と言って成約件数に応じて給料がアップするため個人の努力が反映されます。時間外の相談や問い合わせ、物件案内であっても、顧客の要件を優先して対応する場合があります。ただし全ての不動産屋で行われている訳ではなくあくまで営業マンの裁量ですので、過度な期待は禁物です。

賃貸物件の24時間サポート

一部の賃貸系の不動産会社では、夜間対応のコールセンターを運営しています。このサービスは賃貸物件での緊急時の対応が必要な場合(水漏れやカギ紛失など)に非常に便利なサービスです。

物件探しや契約にかかる時間の目安

この章では不動産屋と関わって物件探しや契約までにどれぐらいの時間がかかるか目安をお伝えしたいと思います。

物件探しや契約にかかる時間は、賃貸と購入で大きく異なります。それぞれのプロセスを理解し、スケジュールを立てることでスムーズに進められます。以下では、賃貸物件と購入物件のケースについて時間の目安を紹介します。

賃貸物件探しにかかる時間の目安

賃貸物件の場合、物件探しから契約完了までにかかる時間は約1~2週間が一般的です。以下は、主なステップと所要時間の目安です。

・物件探し(1~3日)
ネットで物件情報を調べたり、不動産屋を訪れて条件に合った物件を選定します。内見希望の物件が多い場合、数日かかることもあります。

・内見(1~3日)
実際に物件を見学します。物件を扱う不動産屋が違っても、1つの不動産屋に複数の物件をまとめて見学依頼することもできます。効率的に進められます。

・契約準備(3~5日)
内見後にすぐに不動産屋に戻ってきて、申込書類の提出後、入居審査が行われます。この審査は通常1~3日で完了しますが、休日を挟む場合はもう少し時間がかかることもあります。

・契約手続き(1日)
審査に通過したら、契約書を締結します。不動産屋で契約内容の説明を受けるため、1~2時間程度が必要です。

・カギの受取(即入居~1日)
都合の良いタイミングでカギを受け取ってそのまま部屋にはいる事もできます。引っ越しの段取りをして引っ越しする流れとなります。

購入物件の契約から入居までにかかる時間の目安

購入物件は賃貸と比べてプロセスが複雑で、通常3か月~6か月程度かかります。以下は一般的な流れと時間の目安です。

・物件探し(1~6か月)
希望条件に合う物件を探し、内覧を重ねます。理想的な物件がすぐに見つかれば短期間で済みますが、希望条件が多い場合は時間がかかります。

ポータルサイトの新着に登録したり、不動産屋に希望を伝えておけば、条件にあう物件を紹介してもらうことも可能です。

それと同時にローンを使う場合は事前審査を通しておくと不動産屋や売主の印象が変わります。(つまり買える人という印象付けになる)

・1物件の内見にかける時間

賃貸とは違い購入の場合は1つの物件にかける時間は多くなるはずです。中古物件ならなおさら慎重に見る必要があるでしょう。

周辺環境・外観・基礎・外壁・屋根・床下・クロス・水まわり・浴槽・トイレ・屋根裏など見るべきポイントはたくさんあり、1時間は見る必要があります。

売主さんが居住中だったりすると、長時間家の中を見られるのは気が引ける‥という方も多いのですが、不動産の買い手の気持ちになってほしいと思います。高額な買い物ですから。

内見は1度だけでなく心配なら購入申込み後でも気になる部分を見たり、リフォーム屋を連れて見積もりしてもらうなども可能ですよ。

・購入申込(1週間)
良い物件が見つかり購入希望の意思を伝えた後は売主の反応を待ったり、条件交渉に入ります。

・重要事項説明・契約締結(1~2日)
不動産屋からこの物件に関する重要事項の説明を受けます。買主にとっての最終判断材料になるものです。

売主、買主の条件が整ったら売買契約書を交わし、手付金を支払い契約締結となります。ローン本審査に進みます。

・決済(1~2か月)
ローン審査に時間がかかりますが本審査を通過後、決済へと進みます。残代金の支払と物件の引き渡し(カギ受取と登記移転)を完了します。

※ローンを使わず現金の場合は最短1日で引き渡しまで完了します。

効率的に不動産屋を利用するためのポイントと暇な時間帯

不動産屋を効率的に利用するには、事前準備やタイミングが鍵となります。限られた時間の中でスムーズに進めるためのポイントを解説します。

予約を取るべきタイミング

不動産屋に行く際は、事前に予約を取ることが重要です。特に週末や祝日は混雑しやすく、予約なしでは十分な時間を確保できないことがあります。

以下のタイミングが効果的です。

平日の夕方~夜→ 多くの不動産会社は夜まで営業しているため、仕事終わりの相談が可能です。

土日の朝一番→土日は利用者が多いものの、開店直後は比較的空いていることが多いです。

繁忙期を避ける→ 3月や9月など引越しシーズンは特に混雑するため、それを避けることでスムーズに進められます。

また、オンラインでの予約システムを利用すれば、希望日時を簡単に選べます。

たまに‥というか結構な人が「今日これから内見したい」「明日来店したい」といった希望をシステムから登録してくる人もいますが、必ずしもシステムからの入力をリアルタイムで受けられる訳ではないため、返信が翌日になって間に合わない‥ということがあります。

急ぎの場合はシステムからではなく電話で予約することが重要です。

不動産屋が暇な月・時間帯は?

不動産屋が特に暇なのは7~8月です

理由は新年度の開始時期と離れているため人の動きが少ないことが挙げられます。加えて気温が暑いため外に出たくないといった理由で売主も買主も借主からも問い合わせや予約が非常に少ないです。

お盆まではとても暇ですが、逆にお盆を過ぎた頃から少しずつ動きが出てきて9月に入ると多忙になってきます。

おすすめの訪問時間帯(混雑を避ける方法)

不動産屋の混雑を避けたい場合、以下の時間帯が狙い目です。

平日の午前中→ 土日よりも利用者が少なく、担当者がじっくり対応してくれる傾向があります。

逆に混みやすい時間帯は昼12時~13時です。この時間は昼休憩で電話をかけてくるお客さんが多いので、対応が難しい場合があります。

急な来店での対応は難しいので、できるだけ先の予定を抑えておくことが重要だと思います。

売主物件の訪問査定にかかる時間

不動産所有者から売却の依頼があった時に、まずは物件の訪問査定を行います。この訪問査定にどれぐらいの時間がかかるか心配な売主さんは少なくありません

訪問査定の方法は査定員のやり方に依存しますのでかかる時間はまちまちです。10分で見終わる査定員がいる一方、徹底的に調査するため1時間かける査定員もいます。

一般的な査定の流れを解説します。

物件調査は次の箇所をチェックしていきます。
周辺環境・外壁・基礎・玄関・内装・建具・キッチン・浴室・室内・天井(雨漏りチェック)・床下(シロアリ等)
公共下水・浄化槽・上水道・ガス(都市ガス、プロパン、オール電化)・ペット有無・補修箇所
などみていきます。

また売主さんに各種ヒアリングを行います。

そして説明を行います。不動産会社の説明、売却までのスケジュール、媒介契約について。広告費について。査定額のご案内。おすすめの売却価格。

ここまで行うと1時間は少なくともかかります。

売主の売却理由によっては周囲の人に見られたくない、同居家族に知られたくないと言ったケースがあります。

短時間で済ませてほしい場合はその旨を伝えればOKですが、査定額のブレが発生したり後日もう1度ヒアリングや調査が必要になる場合があるので気をつけてください。

不動産屋のリアルな働き方を解説

最後に不動産屋での勤務を考えてる方へ。

不動産営業職は、お客様に寄り添った提案を行う仕事である一方、長時間労働や休日出勤のイメージを持たれることもあります。ここでは、不動産営業職の1日のスケジュールや勤務時間の実態を解説します。

不動産営業職の1日は、基本的にお客様対応が中心となります。以下は一般的なスケジュールの例です。

  • 9:00~10:00: 朝礼とスケジュール確認
    チームでの朝礼を行い、案件進捗や目標を共有します。その後、訪問予定の確認や資料準備を行います。
  • 10:00~13:00: お客様対応・物件案内
    物件見学の同行や、問い合わせ対応を行います。平日の午前中は比較的時間が空いているため、新規顧客の対応がしやすい時間帯です。
  • 13:00~14:00: 昼休憩
    昼休憩の時間は通常の12~13時をずらして取ることが多いです。
  • 13:00~16:00: 契約手続き・交渉業務
    午後の内見の案内や、契約に関する打ち合わせや価格交渉を行います。また、管理会社や金融機関との連絡もこの時間帯に集中します。
  • 16:00~18:00: 資料作成や問い合わせ対応
    一日の営業活動をまとめ、契約書や提案資料の作成を行います。また、メールや電話でのフォローアップも重要な業務です。
  • 18:00~20:00: 残業(必要に応じて)
    繁忙期や顧客都合での時間外対応が発生することがあります。特に、夜間の内見希望や契約説明が行われるケースでは、業務が遅くなることも。

★残業や休日出勤の実態

不動産営業職では、残業や休日出勤が発生することがあります。例えば、以下のようなケースです。

残業→顧客との打ち合わせが長引いたり、契約書類の作成に時間がかかる場合。繁忙期には20時以降まで残業することもあります。

休日出勤→土日祝日は多くのお客様が物件見学を希望するため、通常勤務日として扱われることが多いです。その代わりに平日が休みとなることが一般的です。

不動産屋の時間に関するアレコレまとめ

以上、不動産屋と関わるときにどれぐらいの時間がかかるか、まとめてみました。